英語で仕事をする場合の事前準備の重要性について

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 日常生活の中にはパターンの決まった行動が沢山あります。例えば買い物における手順は一般的に下記のように表されます。
 車を駐車場に停める →店まで歩く →カートと買い物かごを借りる →商品を選んで買い物かごに入れる →レジで精算する →購入品を袋に入れる

 また、通勤時に電車が遅れた場合の対処手順は下記のパターンが多いと思います。

1)情報を収集し、時間的にどのくらいの遅れになるか確認する。
2)会社に到着する時間を計算し、遅刻になるかどうか判断する。
3)遅刻になるならば会社へ電話する。
4)上司に事情を話して遅れること伝える。

 このような典型的・系列的知識のことを心理学にて「スクリプト」といいます。我々は日常生活に関するスクリプトを記憶しているおかげで色々な状況を素早く理解できますし、これからの展開の予測をし易くなります。

 私自身、英語学習でリスニング(Listening)やリーディング(Reading)を行う時、次の二つが事前準備されているとスムーズに理解できることが多いです。

①その場面の「スクリプト」を知っていること。
②その場面でよく使われる表現や単語の知識があること。

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 上記①、②が二つとも欠落している場合は非常につらいです。例えば、私にとってあまり馴染みがない医療関係の洋画をテレビで見る場合が典型的です。基本的な知識が無い為に話の筋が読めないばかりでなく、医療現場で使う英語表現や英単語も殆ど解りません。このような状況下では、日本語の字幕を頼りにするしかありません。

 また、①のスクリプトを持っていても、②英語表現・英単語の知識不足していると不自由することが多いです。逆に、②の知識が豊富でも①のスクリプトが欠落していると大変です。たとえ同じ業界であっても、営業の経験しか無い人が、いきなり研究者の専門的な会議に参加させられたら殆ど理解することはできないでしょう。

 このように、①のスクリプトと②の英語表現・英単語知識は車の両輪であり、どちらが不足していても困ります。

 もう少し具体例を挙げましょう。

 TOEICの点数を上げたいときはTOEICの公式問題集などを買ってきて繰り返し解く、ということを私自身よく行います。ある程度のボリュームをこなさないといけませんが効率の良い勉強方法だと思います。理由は下記の通りです。

①TOEICでよく出題されるビジネス上の典型的場面を知ることができる。→スクリプトの習得。
②TOEICの問題でよく使われる表現や単語を覚えることができる。

 仕事上、あまり内容的に馴染みがなく、かつ、英語で行われる会議に出席することになった場合、次のような準備をする必要があります。

①関連情報の収集
・過去の議事録、資料、報告書などを読む。
・事情に詳しい人に疑問点を質問し、目的と問題意識を共有する。
・会議の内容や流れをできる限り詳細に予測する。
②英語表現の準備
・実際の会議で使われそうな英語表現を自分で調べたり考えることでシミュレーションしておく。
・英語で書かれた過去の議事録があれば役立つので読んでおく。

 私のように中途半端な英語力しか無くても、上記①と②をできる限り準備しておけば本番での内容理解にかなり役立つでしょうし、また、自分から意見を述べるなど会議に積極的に参加することも可能となります。逆に、プロの同時通訳者のような方であっても、①、②の準備をおろそかにしていたらスムーズに仕事はできないと思います。

 日本人同士で日本語だけを使う会議であれば、日本語が聞き取れないということはないでしょう。しかし、準備不足で臨むと肝心の内容が理解できず、時間の無駄に終わるということがよく起こります。

まとめ:
 日本語に限らず、英語を使った仕事をする場合も、事前の入念な準備が必要不可欠です。

以上

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投稿者:

J IWASAKI

J IWASAKI

大学卒業後、民間企業に長年勤めてきました。 英語学習に関しては殆ど独学ですが、TOEICで950点に到達しました。 このブログでは、私が効果的と考えている英語学習方法を紹介しています。 また、英語ニュースに関しても自分の考えを交えながら解説しています。 出来る限り平易に書いていますので、気軽に読んでください。