英語学習の時に辞書は何を使うべきか?→選択する時のヒントをお教えします。

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辞書を検索する女性
 英語を学習する時、または仕事で英語を使う時、辞書は必ず必要になります。皆さんは辞書と聞くと何を思い浮かべますか?大きく分ければ以下の3種類でしょう。

①英和辞典
②和英辞典
➂英英辞典

 紙で印刷されたものはお馴染だと思いますが、最近は電子辞書もかなり普及していますね。また、WEB上の自動翻訳機を利用する人も増えています。

 私は中学生の時に①の英和辞典を学校側から指定されました。それ以来、高校、大学、そして40歳過ぎまで①の英和辞典ばかりを使ってきました。②の和英辞典は便利なことがあるので高校の時に自主的に購入しましたが、使用頻度は少なかったです。➂の英英辞典を使い始めたのは2年位前です。「英語上級者になるには英英辞典を使わねばならない」と何かの本に書かれていましたので、思い切って書店で購入しました。それ以来、英英辞典を主にで使っています。

 ところで、辞書は上記①〜➂のうちどれを使うのがベストなのでしょうか?結論を出す前に、①〜➂各々のメリットとデメリットを列挙してみます。

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①英和辞典
メリット:
 英単語の意味を日本語で解説しているのですぐに理解できる。
デメリット:
 日本語での説明内容が不十分、不適切な場合がある。

②和英辞典
メリット:
 日本語を英訳したいときに、選択すべき英単語や表現の候補を提示してくれる。
デメリット:
 英訳のために提示された案の中から最適なものを自分の判断で選ばねばならない。最悪、適切な表現が提示されない場合もある。

➂英英辞典
メリット:
 英単語の意味を英語で説明している。英語圏のネイティブスピーカーの学者が編集している場合がほとんどであり、意味が正確に記載されている。
デメリット:
 英語ですべて説明されているので日本語ほど早く読むことができない。不慣れな人にとっては面倒に感じる。

 以上の説明を考慮しつつ、私なりの正しい辞書活用方法を以下に示します。

①の英和辞典について
 英語学習を始めたばかりの人など語彙が少ない人はこれを使わざるを得ないと思います。英英辞典を無理に使っても、解説の文章が理解できなければ不自由してしまいます。

②の和英辞典について
 和文英訳をしなければならない時、英訳のための表現がさっぱり思い浮かばないことがあります。そういう時、和英辞典を使えば少なくてもヒントは得られるでしょう。しかし、和英辞典を信頼し過ぎて、目についた表現をそのまま使うとネイティブスピーカーには通用しない文章になってしまうことがあります。
 和英辞典はあくまで参考程度、考えるきっかけ位の感覚で付き合うのがいいと思います。

➂の英英辞典について
 上で述べたように①英和辞典と②和英辞典は限定的な使用に留めて、原則としては英英辞典をメインで使うべきです。理由は大きく分けて2つあります。
1)
 先に述べましたが、英単語の意味が英語で正確に書かれているのはとても有り難いです。単語によっては複数の意味を持つものがありますが、各々の意味や例文を英語で読むことにより英語の正しい感覚を身に付けることができます。
2)
 英単語を英語で理解する癖がつくので、いちいち頭の中で日本語に直す習慣が減ります。例えば、英語の長文を読むときに、いちいち日本語に変換していたら読むスピードが落ちてしまいます。英会話をするときも同じで、頭の中を英語で充満させていないとスムーズな会話は無理です。英英辞典はネイティブに近い感覚を養うための有効な手段だと思います。

結論:
 今まで一度も英英辞典を使ったことが無い人にとっては、やや敷居が高く感じられるかもしれません。また、使い始めの時は、少し面倒に思うかもしれません。しかし、使い慣れてしまえば、「英英辞典は英語学習者にとってベストの道具だ」、ということに気付くはずです。

以上

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投稿者:

J IWASAKI

J IWASAKI

大学卒業後、民間企業に長年勤めてきました。 英語学習に関しては殆ど独学ですが、TOEICで950点に到達しました。 このブログでは、私が効果的と考えている英語学習方法を紹介しています。 また、英語ニュースに関しても自分の考えを交えながら解説しています。 出来る限り平易に書いていますので、気軽に読んでください。