日本国内企業におけるアメリカ人同僚との交流記(2)

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 アメリカ人同僚:Jさんとの交流記2回目です。

 中途入社のJさんは1週間程度の研修後すぐに私と同じグループに配属されました。従って、この会社で作っている製品、機能、操作方法をほとんど知りませんし、工場内の様子も見たことがありません。従って、現場で実物を見せながら説明を行い、教育する必要がありました。他のメンバーは日本語で説明していましたが、私は英語のみを使いました。

 当時の私のTOEICスコアは700〜800点だったと思いますが、英会話の実践経験がほとんどありませんでしたので下記の準備をしてから臨みました。

・まず、自分の頭の中で日本語を使って、説明項目・内容・手順を確認した。
・次に、それらを英語でどのように表現するべきか検討・確認した。

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 上記2つの事前準備はとても役立ち、言いたいことをほとんど全て伝えることができました。「現場で実物を前にして」という条件にも大いに助けられました。こちらから説明するだけでなく質問もされましたが、関連する内容ですので全て英語で答えることができました。しかし、もしも事前の準備(イメージトレーニング)を怠っていたら、現場でかなり苦労し相手(Jさん)にも迷惑をかけていたと思います。

 私はその頃毎日、かなりの時間を英語学習に費やしていました。しかしながら、職場にて日本語でしゃべり、考え、読み、書いている内容を英語でどのように表現すべきか、ということを考えたことが無かったのです。Jさんへの教育は、英語での表現方法を考えるきっかけを与えてくれました。

 幸いJさんは親切で勘が良く、少々こちらが不適切な英語を使っても真意を察してくれました。また、彼自身が意識してゆっくりとしゃべってくれたのです。洋画DVDのネイティブのように「普通に」しゃべられてしまったら、私は混乱していたでしょう。もちろん私がその日にしゃべった英語は完璧ではありませんでしたが、「You have perfect grammar.」と言われた時は嬉しかったですね。文法は英語学習の基礎なので日頃から厳しくチェックしてきた甲斐がありました。

 以下に、少し具体例を挙げましょう。
1)
 別の日にJさんが指先を少しケガした時、近くの救急箱まで連れて行きました。私は目の前の救急箱のことを説明しようとしたのです。「I don’t know how many first-aid kits are in this factory・・・・」次のフレーズをぐずぐず考えているとJさんが、「This is the closest one.」(これが一番近いやつですね。)、と代わりにしゃべってくれました。英語運用上の不慣れをこのように補ってもらった場合は、鮮明に記憶に残ります。
2)
 私はこの頃、機械や部品を設置することを「locate」という単語ばかりで表現していました。「It is located temporarily.」、「This location is not normal.」など。従ってJさんが「This part is not usually positioned here.」と言った時は新鮮に聞こえました。「position」という単語を動詞として用いるという発想が私には無かったのです。後で辞書で調べたら、「situate」や「place」という単語も似たような意味があることに気付きました。このようにJさんと会話した後は、疑問に思ったところを英英辞典で調べて確認する習慣がつきました。

次回に続きます。

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投稿者:

J IWASAKI

J IWASAKI

大学卒業後、民間企業に長年勤めてきました。 英語学習に関しては殆ど独学ですが、TOEICで950点に到達しました。 このブログでは、私が効果的と考えている英語学習方法を紹介しています。 また、英語ニュースに関しても自分の考えを交えながら解説しています。 出来る限り平易に書いていますので、気軽に読んでください。