アメリカの人気ドラマを紹介いたします(6)・・・「デスパレートな妻たち」より

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 前回のブログ「アメリカの人気ドラマを紹介いたします(5)」からの続きとなります。「デスパレートな妻たち」という洋画の第100話の中から印象的な場面を紹介します。

 便利屋さん(修理屋さん)をやりながら地域の人たちの生活を静かに見守り精神的にも大きな手助けをしてきたイーライですが、このような生き方を始めるきっかけが何なのか気になるところです。メアリーアリスという女性との出会い・交流そして死が、イーライへ大きな影響を与えていたのです。まずは、出会いの場面を以下に記します。

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「DESPERATE HOUSEWIVES」SEASON 5 episode13 (abc studios) からの引用です。
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イーライ:
 Excuse me, ma’am. –Hope I’m not interrupting your day.(すいません、今、ちょっとよろしいですか?)
メアリーアリス(→庭仕事の手を休めて立ち上がる)
 -Not at all. Can I help you?(いいですよ。どんな御用?)
イーライ:
 I was hoping I could help you. I’m a handyman. Just moved into town, looking for work. (御用はありませんか?便利屋なんです。新参者で仕事が無くて。)
メアリーアリス:
 Sorry. I… I don’t have anything that needs fixing.(ごめんなさい。いまちょっとお願いするもの無いわね。)
イーライ:(→自分の名刺を胸ポケットから出して、メアリーアリスに渡す)
 Well, if you ever do, here’s my card.(なにかあれば、ご連絡を)
メアリーアリス:
 Eli Scruggs. What a distinctive name.(イーライ・スクラッグス。珍しいお名前ね。)
イーライ:
 Well, people do seem to remember. So if any of your friends need help, I can do pretty much anything.(覚えてもらい易いようで。大抵のものは直しますんで、誰か居らしたら是非。)
メアリーアリス:
 I don’t know. If you have an extra card or two, I could hand them out.(どうかしら・・。名刺まだあれば、皆に渡しておくけど。)
イーライ:(→追加の名刺を胸ポケットから取り出そうとしながら・・・)
 I’d really appreciate that.(あ、有り難いです。)
(取り出そうとした名刺が地面に落ちてしまい、拾うために二人でしゃがみ込む。メアリーアリスはこの時、イーライの靴に穴が開いているのを偶然見てしまう。苦しい生活をしているのは明らかだった。イーライはばつが悪い様子で、その穴を靴ひもで隠す。)
イーライ:(→追加の名刺をメアリーアリスに渡しながら・・・)
 Anyway, thank you for your time.(それじゃあ、お邪魔しました。)
メアリーアリス:(→少し考えて・・)
 I have a broken vase.(花瓶、壊しちゃったの。)
イーライ:
 -I’m sorry?(何です?)
メアリーアリス:
 -I was dusting the other day, and knocked it off the bureau like an idiot. Anyway, I saved the pieces. If you could glue it back together for me, I’d really appreciate it.(この間掃除してて、うっかり花瓶を落として割っちゃたの。でも、欠片はとってあるから。もし、くっつけてもらえたら、とても助かるわ。)
イーライ:(→ひと呼吸置いて・・)
 Ma’am, you don’t have to do that.(奥さん、気遣いは無用です。)
メアリーアリス:
 Mr. Scruggs, I need my vase fixed. It means a lot to me. Now you’re not going to make me beg, are you?(スクラッグスさん、大切な花瓶だから直してもらいたいの。もっと頼み込まなきゃダメ?)
イーライ:(→笑顔で)
 No, ma’am. I’m not.(そんな、とんでもない。)
メアリーアリス:(→笑顔で、家の中に招き入れる)
 Good. Come on in.(よかった。どうそ。)
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 その後、時が流れ、あることが原因でメアリーアリスは自分の命を自分で絶つ決意をします。イーライが、頼まれていたドアの取っ手を見せるためにメアリーアリスの家を訪ねた時、まさに彼女は自殺する直前だったのです。以下は、その時の会話です。
「DESPERATE HOUSEWIVES」SEASON 5 episode13 (abc studios) から引用します。
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メアリーアリス:(→深刻な様子で一人座っている)
イーライ:
 Mrs. Young? Didn’t mean to disturb you. Your front door was wide open.(奥さん?ああ、居らしたんですね。ドア、開けっ放しだったから。)
メアリーアリス:
 Eli, I don’t have any work for you today. (ああ、イーライ。今日は何もお願いすること無いけど。)
イーライ:
 I’m just here to drop off that handle you wanted. Finally found one that matched. –Want me to install it?(探してらした取っ手見つけたんで。やっと合うのがありました。取り付けましょうか?)
メアリーアリス: (→沈んだ表情で)
 -Not today.(今日はいい・・・)
イーライ:
 Okay. I’ll just be going then.(そうですか・・・。じゃあ、これで)
メアリーアリス:
 Eli, wait.(ちょっと待って。)
イーライ:
 What?(何?)
メアリーアリス:(以前、イーライに直してもらった花瓶を取り上げながら・・)
 -Do you remember this?(これ、覚えてる?)
イーライ:(笑顔で)
 -Oh, right.(はい。)
メアリーアリス:
 This is the very first thing you ever fixed for me.(これ、あなたに初めて直してもらったものよ。)
イーライ:
 Yeah, that must have been, what, two years ago? –I guess that glue really held, huh?(ええ、あれからもう2年ですか?ちゃんとくっついているようですね?)
メアリーアリス:(花瓶を差し出しながら)
 -Yeah. Yeah.(ええ) I want you to have this.(もらって頂戴)
イーライ:(意外、という表情で)
 What? Why?(え?どうして?)
メアリーアリス:
 I’ve just been doing some thinking about the people I know. The ones who’ve walked into my life and made it better than it was before. People like you. Anyway, I’ve never said thank you.(いろいろと考えてたの。これまでに出会って、その出会いで私が良い影響を受けた人のことを。あなたみたいにね。なのにほら、お礼言ったこと無いから。)
イーライ:
 Oh, no, I’m the one who should thank you. You introduced me to all your friends. My business couldn’t be better.(いいえ、そんな。お礼を言うのは私の方です。皆さんに紹介してくださって。お得意さんが大勢出来た。)
メアリーアリス:(深刻な悩みを笑顔で隠しながら・・・)
 -I’m so glad.(よかったわ。)
イーライ:
 -Yeah. (ええ)
メアリーアリス:(深刻な悩みを笑顔で隠しながら・・・)
 Anyway, I want you to have this.(とにかくこれは、もらって頂戴)
イーライ:(直感で何かおかしいと思いながら・・)
 Gee…(じゃあ) Mrs. Young, are you all right? (奥さん、大丈夫ですか?)
メアリーアリス:(深刻な悩みを笑顔で隠しながら・・・)
 Everything’s fine.(ええ、大丈夫よ。)
イーライ:(直感で何かおかしいと思いながら・・)
 Are you sure?(本当に?)
メアリーアリス:(イーライに背を向けたまま椅子に座る。固い決意を表情に浮かべながら)
 You should go now.(もう帰ってくれる?)
(イーライは躊躇しながら、メアリーアリスの家を立ち去る)
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 この後、メアリーアリスは拳銃自殺してしまうのです。彼女の家の周りは警察をはじめ、たくさんの人が集まっていましたが、イーライは少し離れたところで呆然と立ち尽くしていました。何か様子がおかしいと気付いていたにもかかわらず、彼女を救うことができなかった。自殺を防げなかったことを泣きながら悔しがるイーライ。メアリーアリスの自殺は彼の生き方そのものを変えることになります。物だけでなく他人の人生の修復、すなわち、精神面での援助活動を陰ながら熱心に行うようになったのです。

次回に続きます。
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投稿者:

J IWASAKI

J IWASAKI

大学卒業後、民間企業に長年勤めてきました。 英語学習に関しては殆ど独学ですが、TOEICで950点に到達しました。 このブログでは、私が効果的と考えている英語学習方法を紹介しています。 また、英語ニュースに関しても自分の考えを交えながら解説しています。 出来る限り平易に書いていますので、気軽に読んでください。