行き場がない放射性廃棄物

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放射性廃棄物2
 原子力発電所は運用終了後も社会に大迷惑をかけ続ける厄介な代物です。詳しくは下記のブログ記事を参照してください。

絶望的な原発の後始末:ドイツでの事例紹介

 今回は、事故を起こした福島第一原発から出される放射性廃棄物の最終処分場についての話題です。

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 最終処分場として候補地に挙がっているのが栃木県の塩谷町です。塩谷町内外の住民170,000人分の反対署名がたった2か月で集まり、10月29日環境大臣宛てに提出されました。かなり強い反発だということが判ります。

 なぜ反対するんですかね?まず第一に、放射性廃棄物が危険だからです。高レベルの物になると人間が近くに立っているだけで直ぐに絶命します。保管中に環境に漏れて汚染が起きる可能性もあります。第二点としては、町が衰退の道を辿るからです。「放射性廃棄物の最終処分場」というレッテルを貼られると、その町を去る人はいても新たな住人として引っ越して来る人はいません。人口は減少の一途をたどり町としての機能は衰退するばかりです。「原発マネーが投下されれば安定した豊かな生活ができる」などと思っている人は、現実認識能力が余程低いのでしょうね。

 Japan Press Weeklyの2014年10月30日付記事のリンクを以下に貼りました。このブログ記事と関連した内容ですので興味ある方はクリックしてご覧ください。( )内は私の日本語訳です。

「Environment ministry receives 170K signatures opposing storage of nuclear waste」
(核のゴミ置き場に反対する17万人署名を環境省が受領)

上記の英文記事の一部を以下の「 」に引用します。( )内は私の日本語訳です。参考にしてください。

「A residents’ group of Tochigi’s Shioya Town, a candidate site for final disposal of radioactive waste from the crippled Fukushima nuclear power plant, on October 29 submitted to the Environment Ministry a petition signed by 170,000 local people calling for withdrawal of the ministry’s decision selecting the town to host the disposal facility.」
(壊滅状態の福島原発から発生する放射性廃棄物の最終処分場候補地として栃木県塩谷町が挙がっているが、地元の住民グループは10月29日、候補地決定を撤回するよう求める17万人分の請願書を環境省に提出した。)

「The number of signatures is 14 times more than the town’s population, which the group collected from people inside and outside the town in just two months.」
(署名数は塩谷町の人口の14倍以上であり、わずか2か月の間に住民グループが市の内外で集めたのだ。)

「The submitted petition urges the ministry to retract its selection by citing that the selected area is located near a source of spring water, which is listed in the ministry’s own list of the 100 best water sites in Japan, and that Takahara Mountain is a volcanically-active mountain.」
(提出した請願書は環境省に対して候補地選定の撤回を求めている。その理由としては、環境省が選んだ日本の名水100選の源泉が候補地近くにあること、また、高原山は活火山であることを挙げている。)

以上

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投稿者:

J IWASAKI

J IWASAKI

大学卒業後、民間企業に長年勤めてきました。 英語学習に関しては殆ど独学ですが、TOEICで950点に到達しました。 このブログでは、私が効果的と考えている英語学習方法を紹介しています。 また、英語ニュースに関しても自分の考えを交えながら解説しています。 出来る限り平易に書いていますので、気軽に読んでください。