アメリカの人気ドラマを紹介いたします(1)・・・「デスパレートな妻たち」より

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 私は英語学習で洋画をよく使います。登場人物とセリフが多く、日常の様々な場面の英語が学べるという理由で「デスパレートな妻たち」(Desparate Housewives)を特に重宝しています。アメリカのある閑静な住宅街を舞台としており、濃密な近所付き合いをしている女性たちを中心に物語が進みます。題名の通り、desparate(崖っぷちに追い込まれた)ような場面が多々あるので見ていて飽きません。

 さて、「デスパレートな妻たち」の第100話を記念して特別版が作られているのですが、この話が特に気に入っているので英語学習に使う頻度が一番多いです。イーライ・スクラッグス(Eli Scruggs)という名の便利屋さん(町の修理屋さん)を中心に話が進むのですが、彼は物の修理だけでなく主人公である女性たちの人生の修復まで請け負っていたのです。他人の様々な悩みや問題を心の深いレベルで受け止め理解し、解決のために親身になって手助けをする様子が描かれています。

 金銭的には裕福ではなく地味で目立つのが嫌いですが、精神的には安定感があり皆から信頼されている人物。自分の事よりも相手の気持ちや事情を優先して考え、行動できる人物。もちろん架空の設定ですが、人格者と呼べる人とのコミュニケーション場面はかなり強い印象が残っていますので、皆さんにも紹介したいと思います。

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 イーライ・スクラッグス(Eli Scruggs)は年配の男性ですが健康上の理由もあり、便利屋という仕事から引退することを決意しました。お世話になった人全員の家に引退する旨のお知らせを投函した後で、最後の仕事に取り掛かり始めます。その時、お知らせを見た近所の年配女性マクラスキー(McCluskey)がやってきます。彼女とイーライの会話が下記です。
「DESPERATE HOUSEWIVES」SEASON 5 episode13 (abc studios) からの引用です。

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マクラスキー:
 Eli Scruggs, get down from there!(イーライ、そこから降りてきて。)
イーライ:
 Mrs.McCluskey.(マクラスキーさん)
マクラスキー:
 Just found this note in my mailbox. Says you’re retiring? What the hell?(これポストで見つけたの。引退するってどういうこと?)
イーライ:
 Yes, ma’am. It’s true.(そのままです。辞める。)
マクラスキー:
 Now why would you want to do something stupid like that?(なんでそんな馬鹿なこと思い付いたんだい?)
イーライ:
 My doc says I got a bum ticker. Have to take it easy from now on.(医者に心臓が弱っているからゆっくりしろと言われまして・・・) Well, once I’m done fixing Mrs.Mayer’s shingle, I’m on a plane to Waikiki.(このメイヤーさんの屋根を直したら、ハワイ行の飛行機に乗ります。)
マクラスキー:
 Well, this is very annoying.(あんまりじゃないか。)Who’s going to fix my water heater when it breaks?(温水器が壊れたらどうすりゃいいんだい?)
イーライ:(名刺をポケットから出しながら・・・)
 I met this young guy, named Toby. Very bright. Just turned 30. He’ll take care of you.(いい若いのがいます。名前はトビー。きびきびした30歳。頼んでみて。)
マクラスキー:
 Damn it, Eli! I am not comfortable with strangers in my house. Took me 10 years to trust you.(そんな、勘弁してよ。信用できない人を家に入れたくないの。あんただって10年かかったのに。)
イーライ:
 I know.(確かに)
マクラスキー:
 Most of those guys leave tools and nails all over the place. You never leave a mess.(大抵みんな工具や釘をとっちらかして帰るけど、あんたは始末いいし。)
イーライ:
 Thank you, ma’am.(そりゃどうも)
マクラスキー:
 Have you told everyone else you’re leaving?(いなくなるって皆に言った?)
イーライ:
 I left copies of that same note in everybody’s mailbox.(みなさんのポストにそのお知らせを入れました。)
マクラスキー:
 Well, that’s not right. After all these years, people will want to say goodbye, and maybe throw you a party or something.(それで行っちゃダメだって。長年世話になったんだ、皆さよならしたいし、送別会開こうって言うかも。)
イーライ:
 Oh, no. I’d prefer to go quietly, if you know what I mean. I don’t want a big fuss.(とんでもない。静かにいなくなるのが一番。目立つのは苦手なんで。)
マクラスキー:
 Well, I’ll miss you, Eli. There will never be another one like you.(寂しくなるよ、イーライ。あんたの代わりは誰にもできない。)
******************************

 マクラスキーの最後のセリフ「There will never be another one like you.」には、イーライの存在感の大きさがよく表れています。私も一度くらいはこんなことを言われてみたいと思っています。

 残念ながらイーライはこの会話の直後、屋根の修理中に心臓発作を起こし亡くなってしまいます。その後、彼のお葬式の準備をする過程で、主人公の女性たちはイーライが自分たちの人生に与えた影響の大きさを改めて思い起こすことになります。

次回に続きます。
(なお、この記事で紹介した洋画「DESPERATE HOUSEWIVES」について興味がある方は、下記をクリックして追加情報をご確認ください。DVDのご購入も可能です。映像を見ればさらに楽しめます。)

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投稿者:

J IWASAKI

J IWASAKI

大学卒業後、民間企業に長年勤めてきました。 英語学習に関しては殆ど独学ですが、TOEICで950点に到達しました。 このブログでは、私が効果的と考えている英語学習方法を紹介しています。 また、英語ニュースに関しても自分の考えを交えながら解説しています。 出来る限り平易に書いていますので、気軽に読んでください。