英字新聞で情報を得よう!(6)・・・歴史の事実から学ぶ利点とは?

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 皆さんは歴史という教科は好きですか?私は大嫌いでした。無味乾燥な知識を押し付けられるだけなので授業中は睡魔との戦いでした。自国の失敗も含めて具体的にイメージしやすい事実をもとに自分の考えをまとめ発表する、皆と議論するという主体的な授業が諸外国では当たり前のように行われていますが、日本では夢のまた夢ですね。受験用に身に付けただけのお飾り知識は忘れ去られる運命にあり、自分の人生・生活を豊かにするために役立つことはありません。

 そもそも歴史を学ぶ目的は何だと思いますか?私は次のことが一番大切だと考えます。

「過去の失敗の事実とその原因を知り、同じ間違いを繰り返さないようにするためにはどうすればいいか自立的に考える姿勢を身に付けること。」

 福島の原発事故は取り返しのつかない失敗ですが、この失敗から学んで同じ過ちを犯さない自信が関係者にはあるのでしょうか?逆に、「失敗を何度でも繰り返してやるぜ!」という固い決意すら感じます・・・

 さて、歴史を学ぶ際、成功の経験に学ぶのももちろん大切ですが、失敗を学ぶにあたって次のどちらを重視すべきだと思いますか?

①他国の失敗から学ぶ。
②自国の失敗から学ぶ。

 ①は例えば、アメリカの失敗、中国の失敗、韓国の失敗などを意味します。他山の石にできれば自国にとって有益ですね。②は自国の負の歴史を意味しますが、これを学ぶのは①よりも重要だと思います。なぜならば、自国の負の歴史には、他国に対して迷惑をかけた事実も含まれるからです。迷惑をかけた側はすぐに忘れることが多いですが、迷惑をかけられた側はどんなことがあっても絶対に忘れることはありません。近隣諸外国との関係を良好にして日本に様々な利益をもたらしたいならば、少なくとも「過去の侵略戦争は無かった」などという発言・態度・行動をとってはいけません。社会的地位の高い人は特にそうです。

 自国の負の歴史に関しては感情的に受け入れられない人も多いみたいですから、別の角度から考えてみましょう。例えばですが次のうち、どちらのアメリカ人とお付き合いしたいですか?

1)広島・長崎へ原爆を投下した事実を否定するばかりか、抗議する日本人被害者への侮辱発言を繰り返す。証拠を突きつけられて否定できなくなると、今度はニヤニヤしながら「当然の報いだ」と言い放つアメリカ人。
2)原爆を本で勉強するだけでは満足できず、実際に広島・長崎を訪問し被害者に会い詳細な聞き取り調査を実施した上で報告書をまとめ出版する。保守派の嫌がらせを受け続けながらも決して信念を曲げず、自国の負の歴史を後世に伝えようと奮闘するアメリカ人ジャーナリスト。

 歴史認識で問題発言を繰り返す日本人政治家であっても皆、2)のアメリカ人と仲良くするのではないでしょうか?

 自国の負の歴史・過ちと真正面から向き合うことの大切さはご理解頂けたと思います。薄っぺらな「愛国心」は百害あって一利無しです。

 関連するものとして、Japan Press Weeklyの2014年1月29日付記事「Nation blind to its negative history will be isolated in the world」を以下に引用します。どうぞ参考にしてください。

「In freezing cold weather, Holocaust survivors talked about their horrible experiences at a ceremony held in Washington D.C. to commemorate the liberation of the Auschwitz Concentration Camp. The number of the survivors is declining as they are getting older. Meanwhile, the number of those visiting the site of the concentration camp is increasing and young people are frequently seen among them.
Since the end of World War II, the governments of Germany and Poland have made joint efforts so that children of the two countries can study history using a common textbook.
Germany and France have also made similar efforts for a long time. Many nations in Europe, including Germany, have focused on teaching about Nazi war crimes in schools. Through these consistent efforts, they have developed mutual understanding and appreciation for peace.
What about Japan? The country has yet to create common ground with other Asian nations it invaded during the war. Japan’s ties with China and South Korea have increasingly been worsened since Prime Minister Abe Shinzo took office in December 2012. The recent remarks by the NHK president which rationalized Japan’s wartime sexual slavery system provoked fierce anger inside and outside the country.
The Imperial Japanese Army engaged in barbarous acts under its colonial rule. It claimed a tremendous number of lives abroad in a bid to expand Japan’s territory. Instead of collaborating to depict these historical facts with neighbors, Japan’s rulers continue clinging to historical interpretations that justify Japan’s past actions which in turn provoke anger, mistrust, and humiliation.
There is a clear difference between nations facing up to their past wrongdoings and a country ignoring them. The future of the people socialized with a distorted “patriotism” and “pride of nation” is bleak and dangerous. In order not to isolate Japan in the global community, we have to work to drive out of the political arena the forces trying to turn back the tide of history.」

以上


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投稿者:

J IWASAKI

J IWASAKI

大学卒業後、民間企業に長年勤めてきました。 英語学習に関しては殆ど独学ですが、2014年5月時点でTOEIC:950点に到達しました。 仕事でも英語を用いる機会が増えていると実感しています。 英語力をさらに磨くため、日々、試行錯誤の毎日です。 このブログでは、私が効果的と考えている英語学習方法を紹介しています。 また、英語ニュースに関しても自分の考えを交えながら解説しています。 出来る限り平易に書いていますので、気軽に読んでください。