はじめに
念のため言葉の定義をさせて頂きます。
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・インプット→リスニング(聞くこと)、リーディング(読むこと)
・アウトプット→スピーキング(しゃべること)、ライティング(書くこと)
英語学習でインプットばかりを行いアウトプットを怠ると良くない理由を以下に述べます。
1)TOEICでの点数が伸び悩む
TOEICテストはリスニングとリーディングで構成されていますから、リスニングとリーディングだけを訓練すればいいや、と思っている人は多いと思います。私もそうでした。しかし、アウトプットであるスピーキングとライティングも意識的に実施すると点数アップにつながり易いです。私の体験を例に述べましょう。
TOEIC公式問題集の付属CDを繰り返し聞くだけでなく、ナレーターの真似をして自分でも繰り返し音読しました。テキストに英文が載っていますので、それを見ながら音読するだけでもいいのです。意味をしっかり理解した上できちんと音読できるのであれば、同じ文章のリスニングも簡単になります。他人が喋ったのを聞くだけの受け身訓練だけでなく、自分でも実際に真似してしゃべってみると意外に効果があります。
同じくTOEIC公式問題集にはたくさんのリーディング問題が載っていますが、掲載されている英文を自分で実際に書くということを行いました。英文を一文読んだら日本語訳を見て、その後同じ英文を紙に書くという簡単な方法です。他人様が作成した英文を真似して書いているだけですが、自分で書くことができた文章は読むのが簡単になります。
自分で生み出した英文ではなくても自分で音読したり書いたりすれば、リスニングやリーディングのスキルがアップすることは確かです。もしも能動的な訓練を何もしなかったらTOEICの点数は伸び悩んだままだったと思います。
2)英語での実践運用力が身に付かない。
仕事での評価は何をしたかで決まります。リスニングとリーディングが得意ですとアピールするだけでは不十分です。スピーキングとライティング能力を駆使してアウトプットしないと能力・実績として周囲から認められにくいのです。インプット能力とアウトプット能力をバランスよく身に付けて初めて英語運用能力があると言えるでしょう。その点では私自身も発展途上にあります。
ビジネスなどで英語を使うことが予想される人は準備期間中にアウトプットの機会を意識して増やす必要があります。私の場合は同僚のアメリカ人がいますが、「私とやり取りする時は英語だけで頼む」とお願いしました。最初はぎこちなく、思うように表現が口から出てきませんが、「伝わった」という体験を積み重ねることで表現のバリエーションも増えてきました。今では彼と英語で話すことが特別なことではなくなりつつあります。
たまに和文英訳をすることがありますが、私が作った英文を彼に見てもらうこともあります。より自然な表現に直してもらえるので大いに助かっています。どんな英語表現が適切か彼と議論するのもなかなか楽しいものです。
もしも、アウトプット行為を通じて同僚アメリカ人と交流することがなかったら私の英語運用力は進歩しなかったでしょう。繰り返しますが、まだまだ発展途上です・・・。
まとめ:
受け身のインプット作業に比べて、能動的なアウトプット作業は大変かもしれません。しかし大変なだけ得られるものも大きいです。英語学習時には、リスニング、リーディング、スピーキング、及びライティングの4技能をバランスよく身に付けるということを常に意識することが大切です。
以上