自分のプライベートな時間を使って身銭を切って英会話教室を受けるような人は明確な目的意識をお持ちなのではないでしょうか?しかし、私が勤める企業の社内英会話教室の場合は、上司に言われて仕方なく受講するというケースが多々見られます。若い人が指名されることが多いのですが、義務感で受講する人は英語の基本的な知識が錆びついている確率が高いです。
そんな人が例えば週一回2時間の英会話教室に参加しても身に付くことはほとんどありません。一種の業務命令ですからサボることはないでしょうが、姿勢が受身なのは致命的です。講習中は何らかのアウトプットをしていると思いますが、モチベーションが低い人間の相手をさせられる講師も気の毒です。
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このような姿勢で半年、一年と続けてもTOEICの点数はほとんどアップしません。300点前後をウロウロし続けることも珍しくありません。時間・労力・お金の無駄です。
周囲にネイティブスピーカーがいるような環境で生活しているならともかく、普通の人にとっては英会話教室に参加する機会は貴重なもののはずです。最大限有効に活用しなければなりません。参加する前に基礎力を付けるための入念なインプット作業をする必要があります。高校程度の文法は必須です。リーディングとリスニングだけでなく、自分でも声に出してしゃべってみることが大切です。テキストの文章を音読するだけでも効果があります。自分が伝えたい内容を英語でどのように表現すればいいか、自分なりに考えておくことも大切です。
英会話教室は、こういった日頃の学習成果を検証する機会として活用すべきです。自分に足りない知識は何なのか?誤った知識を身に付けていないか?今後はどんな学習をすればいいのか?教室での体験を基に、参加した各自がしっかりと自分の課題と向き合い、学習に励み、再び英会話教室に参加する。このようなサイクルを能動的な姿勢で継続すれば実力が向上します。
英会話教室に限りません。英語学習でやらされ感がある人、惰性で取り組んでいる人は、自分が学習する目的を再確認する必要があります。別に大それたことでなくても構いません。個人的な些細なことでもOKです。積極的に取り組もうという気持ちが起きればいいのです。また、目的を固定化させる必要はなく、時と共に柔軟に変化することもあり得るでしょう。
繰り返しますが、目的意識をもった能動的な学習姿勢を常に心がけたいものです。
以上