写真の出典は陸上自衛隊HP
自衛隊はよっぽど不人気で人手不足なのかもしれませんが、中学生相手に宣伝活動をしているとは知りませんでした。自衛隊員が勇ましく訓練している様子を示す写真を鹿児島市内の公立中学校内で多数掲示していたそうです。子供のうちに自衛隊に親しみを持ってもらい、将来の応募に繋げたいのでしょう。
争いごとを解決する手段として武力を行使することを禁じている日本国憲法の精神を中学生はしっかりと学ばねばなりません。武力行使を奨励するような掲示物が不適切であるという判断ができなかった教育委員会や学校管理者の思考力・判断力の無さに唖然とします。幸い共産党議員の抗議もあり、すべて撤去されましたが、抗議が無ければ今なお掲示され続けていたかもしれません。
この件にはもう一つ大きな問題が隠されています。自衛隊という組織の美化につながる危険性があるのです。
日本という国は世界でも稀にみる自殺率の高さを誇っていますが、自衛隊という組織は特に数字が高いのです。詳細は下記のブログ記事を参考にしてください。
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多数の自殺者を生み出す社会的病巣は目に見えにくく厄介ですが、その病巣がとくにひどいのが自衛隊という組織だと推測できます。数字ではっきりと表れている以上、原因究明と対策実行に取り組まねばならない筈ですが、そのような動きは見られません。何もしていないんですかね？もし何かやっているのであれば、きちんと情報公開し説明する義務があります。
今のままだと「カッコいい」というイメージに引きずられて入隊し、将来は自分で自分の命を絶つという悲劇が起こる可能性があります。自衛隊に限らず、「求人広告ほどアテにならないものはないよ。」と中学生のうちから教えた方がよいでしょう。
Japan Press Weeklyの2014年10月30日付記事のリンクを以下に貼りました。このブログ記事と関連した内容ですので興味ある方はクリックしてご覧ください。（ ）内は私の日本語訳です。
「JCP achieves removal of photos promoting SDF at public schools 」（公立学校での自衛隊宣伝写真を共産党が撤去）
上記の英文記事の一部を以下の「 」に引用します。（ ）内は私の日本語訳です。
「Japanese Communist Party members of the Kagoshima City Assembly have recently had the city’s board of education stop exhibiting photographs depicting the Self-Defense Forces’ training exercises at public junior high schools.」
（鹿児島市の日本共産党議員は最近、教育委員会に対して要求を出し、公立中学校内での自衛隊訓練写真の掲示を止めさせました。）
「In response to the SDF’s request, five municipal junior high schools displayed 36 large photos of combat exercises in their hallways.」
（自衛隊からの要望を受けて市内の5つの中学校は、戦闘訓練の様子を示す36枚の大きな写真を廊下に展示しました。）
「The caption accompanying a photo showing SDF members running with rifles in their hands read, “We are training strong warriors.”」
（ライフルを持って走る自衛隊員の写真には、「我々は強靭な戦士を育成している」というコメントが添えられていました。）
「They pointed out that it runs counter to the spirit of the war-renouncing Japanese Constitution.」
（戦争放棄という日本国憲法の精神を蹂躙するものだと彼らは指摘しました。）
最後に：
自分にとって興味がある英文記事・ニュースを選んで毎日触れる習慣を身に付けると、英語学習と情報収集の一石二鳥になります。私がオススメする方法です。
以上
ケノーベルからリンクのご案内(2014/11/10 09:05)
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