ブログの記事や本のタイトルはとても重要です。読者はタイトルを見て読むか読まないかを決めるからです。タイトルを見て、自分の困りごとを解決してくれそうだったり面白そうだったりすれば、文章を読み始めてくれます。自分には関係ないと思われたらアウトです。
政党名も同じことです。政治家は選挙民に振り向いてもらいたいためにアピールできる政党名を一生懸命考えます。自由民主党、公明党、民主党、日本維新の党、次世代の党・・・どれもこれも素晴らしい名前だと思います。しかし、選挙民が目を背けてしまいたくなるような政党名があります。日本共産党です。
正直に言いますと、私は共産党という言葉を聞くと、中国や旧ソ連を思い浮かべることが多いです。人民を抑圧・迫害し自由を奪い、他国の領土も侵略することがある、という恐ろしいイメージです。民主主義とは程遠く、企業活動も学術的研究も思うようにできません。デモなどもっての外です。国民は必要な情報にアクセスすることが出来ません。
しかし私は、日本共産党が中国や旧ソ連とは別物であることを知っています。良い面もたくさん知っています。ブラック企業対策、原発全廃方針、社会的弱者の声に真摯に耳を傾ける姿勢、ぶれない主張、平和憲法を守る姿勢、・・・数え上げたらきりがありません。もしも日本共産党が存在しなかったら、日本はもっと暮らしにくい社会になっていたでしょう。
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自民党政権の反動右翼ぶりがあまりにもひどいため日本共産党の支持者が増えているようです。しかし、依然として少数派に過ぎません。組織力がある唯一のまともな野党であるにも関わらず、反自民の受け皿になっていません。なぜでしょうか?政党名が悪いからです。共産党の名前を聞いただけで眉をひそめ怖くなり逃げてしまう人が多数派なのです。特に、無党派層が日本共産党の主義・主張に耳を傾けるケースは少ないでしょう。
日本共産党にも言い分があります。
「日本共産党は、中国や旧ソ連とは違う。」
「共産党という名前には戦前からの長い歴史がある。」
「戦時中も戦争反対を主張し続けた唯一の党が日本共産党だ。」
「共産党という名前には政治理念や目的が込められており、他の党みたいにコロコロ名前を変えられない。」
「共産党は大企業に敵対したい訳ではない。」
英字新聞Japan Press Weekly、12月7日付の下記記事も参照してください。
上記の主張は日本共産党組織内部や共産党支持者に対しては通用するでしょう。私も何とか理解できます。しかし、多くの人は共産党の主張を聞くところまで辿り着きません。共産党いう名前を聞いただけで無視してしまうのです。せっかく良いものを持っていても、振り向いてもらえないのは勿体ないです。共産党という名前自体が共産党の主義・主張を届ける邪魔をしているのです。
失礼を承知で申し上げますが、共産党という名前には悪いイメージが付いてしまっています。日本共産党がどんなに死に物狂いで努力しても汚れた怖いイメージを払しょくすることはできないでしょう。支持者を増やして近い将来に政権を取りたいのであれば、足を引っ張っている政党名を変える必要があると思います。
日本共産党が日本共産党という政党名に固執し、万年弱小政党であり続けているのを一番喜んでいるのは、自由民主党という名の反動右翼民衆抑圧集団なのです。
以上