「英語が嫌いです。何で英語の勉強をしなければならないのですか?」
「英語の勉強をすると、将来、本当に役に立つのですか?」
ネット上で英語学習者の声を調べてみると、学習方法以前に目的が判らなくて悩んでいるケースが目立ちますね。一生懸命勉強した結果、将来どのようなことが起こるのかはっきりイメージできないのはツライですね。親、教師、会社の上司などに命令されても、それだけでやる気を継続させるのは難しいですよね。
そこで今回は、私が長年英語学習をしてきて「得した」、と思えることを紹介いたします。ちなみに私はメーカーに勤める普通のサラリーマンで、大学を卒業してから20年以上経過しています。
◎初めての海外出張で役に立った
今の会社に入社して数年目くらいに、突然、ドイツへの海外出張に同行することになりました。私にとっては、外国人と英語でコミュニケーションするのは実質初めての体験です。最初に会ったドイツ人は身長195㎝、体重約150㎏の超大男。とても緊張した「Nice to meet you.」だったのを覚えています。彼ほどではないですが、日本人と比べれば大柄な人たちと約10日間を過ごしました。
私は中学、高校を通して、いわゆる受験英語を文法も含めて真面目に勉強してきました。さらに、大学の4年間と社会人になって以降の3年間くらい、NHKのラジオ英会話を聞き続けてきました。入社時のTOEICスコアは430点位でした。
このような努力?の甲斐あって、基本的な挨拶や現場での簡単なやりとりを英語で行うことができたのです。もちろん、込み入った内容について議論するのは無理でしたが、学習した英語が通用することを確認できたので、少し自信になりました。
もし、基本的な英語の知識を持っていなかったら、ほとんど何の話をすることもできず、誰にも相手にもされず、みじめな思いをして帰国することになっていたでしょう。
◎上司にほめられた
社内一斉のTOEIC試験で695点を取った時、「いやー、すごいなお前!これは部内でトップの点数だぞ。」と、部長からほめられました。また、その一年後、同じくTOEICで865点を取った時、「君の英語力はすごいなー。部内でも断然トップだ!英語に関しては言うこと無しだ。」と、部長から称賛されました。
TOEICというのは英語力を測定するための一つの尺度に過ぎませんが、点数の威力というのは凄いです。おとなしくて目立たないという私のイメージを一気に変えてしまいました。「英語のことならコイツに任せておけば大丈夫だ」という意識を管理職全員が持つようになったのです。
もはや、私に対して「英語を勉強しろ」などという者は一人もいません。
◎社内の特別プロジェクトのメンバーに抜擢された。
ある海外メーカーとの共同プロジェクトが社内で計画され、私はTOEICの点数が高いという理由により、そのメンバーに選ばれました。イタリア人が数人来日し、約1か月間彼らと過ごすことになったのです。
仕事の内容はともかく、いろいろな意味で刺激的な毎日でした。同じ人間でありながら、外見・習慣・考え方などがこうも違うのか、と少なからず驚かされたものです。ここらへんの面白エピソードの数々は、私の下記ブログ記事で紹介しています。
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彼らとは英語でコミュニケーションしたのですが、イタリアなまりのひどい発音、メチャクチャな文法、誤った単語の選択などには随分悩まされました。向こうとしては、貧弱な英語でこちらに迷惑をかけていると認識していました。英語力は明らかに私の方が上だったので、その点では精神的に優位に立てたのです。
◎ネイティブのアメリカ人がやってきた。
私の勤めている会社がグローバル化の波に乗っているのかどうかは判りませんが、最近、外国人の採用を増やしていることは確かです。20代後半のネイティブアメリカ人が私のいる部署の私と同じグループに配属されたのです。部内では英語でコミュニケーションができるのは私だけでしたので、ごく自然な流れですね。
席も近く、同じテーマの仕事を協力して取り組むことが多くなりました。彼は日本語ができなくはないのですが、私とのやり取りはすべて英語にしてくれと頼みました。つまり、仕事をしながら同時に英会話の勉強もできる環境が整ったのです。(うらやましいでしょ??)
海外向けの英文取扱説明書を作る時も、彼の協力を得ることで表現が豊かになるなど、かなりメリットがありました。
仕事以外では、日本での生活、アメリカ社会のことなど込み入った内容を話すことができるので楽しいです。元々私はSpeaking力が弱かったのですが、彼のおかげで徐々に改善されてきています。また、社内で彼と英会話をしていると時々、周りにいる人間がびっくりすることがあります。びっくりされても私への評価が下がることはないのです。
◎昇進?昇給?出世?
「地道に英語学習を続けてきた甲斐あって、人より早く昇進・昇給し、出世街道まっしぐら・・・・」というようなことは、残念ながらまだ起こっていません(笑)。
以上、色々と述べてきましたが、英語を勉強することで私よりもいい思いをしている人は世の中にたくさんいると思います。しかし、他人様の事情はよくわからないので、今回は私の体験を紹介させていただきました。総じていえば、英語を勉強して得したことはあっても損したことはありません。
何か不明点・疑問点はあるでしょうか?
何かしら参考になったでしょうか?
以上
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