青色LEDの発明と日本社会について考える

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イルミネーション
 青色発光ダイオード(Blue LED)の発明が人類の生活にどれだけ大きな影響を与えたか、いまさら説明は不要と思います。3人の日本人研究者が、基礎から応用、そして商品化まで成し遂げたことが評価されてノーベル物理学賞を受賞しました。今回は、その3人のうちの一人である中村修二さんに焦点を当てたいと思います。

 中村さんは明るい青色LEDを発明し量産化に成功しました。「20世紀中には無理だろう・・・」と言われていましたが、1993年に徳島県の企業で偉業を成し遂げたのです。青色LEDも含めて数々の革新的商品を世に送り出したものの会社内での待遇はひどいものだったようです。おかげで海外の友人から付けられたあだ名は「奴隷」。ノーベル賞級の発明・開発をした人間を奴隷扱いする会社とは一体どんなところなのか?

 中村さんの著作を読んでみると、「横並びを好み」「出る杭を打ち」「上意下達で議論が無い」会社であることが理解できます。一般の日本人からすれば当たり前の環境であっても、海外からは異常に見える場合があるんですね。

 中村さんは会社内で居場所がなくなり、日本国内の大学・企業からもオファーが全くありませんでした。しかし幸いアメリカからは好条件のオファーたくさんあり、2000年、カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授に就任したのです。2014年10月7日、ノーベル賞受賞の知らせを受けるのですが、それはあくまで日本に居た頃に成し遂げた高輝度青色発光ダイオードの発明が評価されたからです。

 中村さんという偉大な研究者を正当に評価する仕組みと余裕を日本社会が持っていない、というのは淋しい現実です。特殊ケースだと割り切って忘れるべきでしょうか?私はそうは思いません。皆と同じように振る舞えない人間を容赦なく排除し多様性に欠ける社会に、明るい未来は訪れないと考えます。

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具体的で詳細な事実に関しては、下記の3文献を参考にしてください。

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 CNNが2014年10月8日に放送したニュースのリンクを以下に貼りました。司会者の男性が青色LEDのことを解り易く説明した後で、中村さん本人にインタビューしています。このブログ記事と関連した内容ですので興味ある方はクリックしてご覧ください。

「Bleu LED inventors win Nobel Prize」

最後に:
 自分にとって興味がある英文記事・ニュースを選んで毎日触れる習慣を身に付けると、英語学習と情報収集の一石二鳥になります。私がオススメする方法です。

以上

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投稿者:

J IWASAKI

J IWASAKI

大学卒業後、民間企業に長年勤めてきました。 英語学習に関しては殆ど独学ですが、TOEICで950点に到達しました。 このブログでは、私が効果的と考えている英語学習方法を紹介しています。 また、英語ニュースに関しても自分の考えを交えながら解説しています。 出来る限り平易に書いていますので、気軽に読んでください。