サラリーマン社会ではトップの社長以外は全員部下です。部下にとって上司との相性はとても重要であり、サラリーマン生活を大きく左右します。
私は長年サラリーマンをしてきましたので、多くの上司に仕えてきました。煮え湯を飲まされたことも数多いです。「サラリーマンの給料は我慢料だ」とはよく言ったものです。
私の体験を基にして、「冗談でしょ!?マジ!?」と思わず言いたくなる上司の問題行動を例示します。日々、様々な立場で奮闘なさっている方々の参考になれば幸いです。
1)嘘をつく
自分の立場や面子を守るための嘘を日常的についている上司が存在します。そういう人間が発する言葉には説得力がありません。事実と矛盾が生じることが頻繁に起きるので現場も混乱します。どこまでが本当だか確信を持てないので、不安を抱えたまま業務を遂行することも多くなります。「嘘は泥棒の始まり」であり犯罪なのです。
2)日本語能力が低い
40代でも50代でも、基本的な日本語力に問題がある人はいます。ボソボソと何を言いたいんだか真意を測りかねる。メールや報告書の内容も意味不明。誤字脱字だらけ。「コイツは普段、新聞も読んでないんじゃないか?」と思いたくなります。母国語であっても意識して努力しなければ上達しないのです。
当たり前のことですが、こういう人が英語学習をしても成績は直ぐに頭打ちになります。
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3)交渉事を避ける
部下・気の合う同僚・出入り業者などと話をする時は陽気であっても、利害関係がある面倒な相手との交渉事から逃げ回るのでは上司失格です。部下が優秀であれば代わりに交渉して話をまとめることもできます。しかし、「頼りないなあ」、という印象を周りからもたれてしまいますね。
4)話してる時に顔をこちらに向けない、相槌も打たない
「コミュニケーション」の研修を受けていても平気でこういうことをする人間がいるのです。面白いですね。一種の侮辱であり、やられた方は一生恨みます。こういう人間は世間的には通用しませんが、会社組織の中では昇進することがあるのです。会社など狭い世界だということが解ります。
5)雑談を全くしない
ちょっとした声掛けや雑談が全くできない上司を想像できますか?実際に存在するのです。私も数年間、御一緒したことがありますが、とてもツライ日々でした。こちらから話しかけてもロクに返事もしない。相談に行っても不愉快にさせられるだけ。仕方がないので、メールや文書だけのやりとりになってしまいました。会社を辞めようと思って転職活動したこともあります。
6)脅す
「この仕事をいつまでにやらなければ評価を下げるぞ。給料を下げるぞ」という脅し文句で部下をコントロールしようとする輩は職位に関係なく至る所に存在します。短期的には功を奏する場合もありますが、長期的には上司が損をするでしょう。不愉快な思いをさせた相手に対して親身になって協力することは無いからです。
7)失敗を部下の責任にする
「失敗は上司の責任。成功は部下のお蔭」を実践できている人はよっぽどの実力者だけでしょう。社長という肩書を持っていても、失敗の腹いせに部下を辞めさせるケースがあります。辞めさせられた部下がすごく優秀なので、競合メーカーに転職してしまった事例もあります。社長の在位期間が長く天皇化していると、こういうことが起こり易くなります。当然ですが、会社は衰退の一途を辿ります。
8)自分の職務責任を認識できない
管理職の肩書を持っていても自分の責任範囲を認識できない人間が居るものです。「他のグループの人間がそのうち何とかしてくれるだろう」などという、あり得ない勘違いをしている場合があります。期限が来ても仕事が完成せず周囲の人間は大迷惑、というパターンです。
9)やりたくない仕事を放置する
会社の方針であっても「俺はこの仕事をやりたくないからやらない」と明言する管理職が居ます。自分の上司からしつこく催促されても、「忙しい・・・」を理由にして何にも動かないツワモノです。期限が来ても仕事が終わらず、別のグループにも影響が出てしまい、実際に私も大迷惑を被ったことがあります。
10)部下に権限を何も与えないのに責任だけ押し付ける
例え10円でも物品などを購入する場合は部長の許可を得なければならない。近場へ出張する判断も自分ですることは許されない。スケジュールは上からの押し付けで現場を無視した非現実的なもの・・・。部下には実質何の権限も裁量も無いのに、計画未達成時の責任を押し付けられてしまうのではやる気が無くなりますね。
管理職の仕事は、部下が仕事をやり易い環境を作ることです。
11)整理整頓ができない
新人ならともかく、入社して20年も30年も経っているのに整理整頓ができないのは一種の病気です。机の上がグチャグチャの人は、パソコン内のデータ保管もいい加減です。書類をメールで送っても保管場所を忘れてしまうので、「同じ書類をまた送ってくれ」と依頼する上司がいます。同じ書類を5回くらい送ったことがあります。事実です。
こういう人は頭の中も乱雑なことが多いです。たとえ頭の回転が速い人であっても信用できません。
12)支払うべき残業代を勝手に減らす
泥棒と同じで犯罪ですね。違法行為であり、やってはいけないことです。世間的に一流といわれる会社でも、初歩的な知識や判断力が無い経営職で溢れているのが現実です。
対策としては労働基準監督署に申告するのが一番有効です。匿名で電話だけで申告できます。自分の名前は出さなくても、会社名や部署名などを含めて具体的な事実はきとんと話しましょう。労働基準監督署はしっかりと会社内を調べた上で圧力をかけてくれます。立場が弱いサラリーマンの頼もしい味方です。
以上