「自分が考えている日本語を英訳したいのに適切な表現が思い浮かばない・・・」
「自分のしゃべった英語で、相手に真意が伝わっているか不安だ・・・」
「日本文の英訳はこれでいいのか自信が無い。誰かチェックしてください。」
日本語と英語、この2つの言語の間を行き来するのは大変ですよね。私も日本人なので上記の悩みは良く理解できます。
ご存知の通り、日本語と英語は言語の構造がかなり異なります。それに加えて、普通の日本人が日常的に用いる日本語は次のような特徴を持つことが多いのです。
・非論理的で解りにくい。(日本語自体は非論理的ではありません。使っている人に原因があるのです)
・曖昧で、複数の解釈が可能である。
・ストレートではなく遠回しの表現を好む。
・具体的ではなく抽象的な表現をする。
・中途半端なところで言葉を途切れさせる。
・本音や事実を隠して謙譲表現を多用する。
・慣用句を多用している。
・かなりの年配者には解るが、若年世代は聞いたこともない言葉がある(いわゆる死語になりつつある言葉)。
・その他?
日本語と英語の間をしょっちゅう行き来している通訳者や翻訳家の人は大変ですね。しかし、翻訳や英会話は彼らだけに任せておけばいいという時代ではなくなりました。通訳や翻訳の資格を持っていない人であっても、仕事やプライベートで自分の意思を自分の力で英訳し相手に伝えなければならないケースが増えていると思います。「なるべく時間をかけずに実践的な英訳技術やコツを習得したい」という希望を持つ人にぴったりの教材を紹介いたします。
「同時通訳が頭の中で一瞬でやっている英訳術リプロセシング」 田村智子 著 三修社
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本教材の内容:
与えられた日本文の英訳を完成させるまでのプロセスを詳しく丁寧に解説しています。同時通訳養成クラスで著者自身が講師として教えている方法です。詳細は本書に譲りますが、基本的な流れは次の通りです。
日本語
↓
解り易い日本語にする
↓
英訳できる日本語にする
↓
英訳する
一つの例を本書から引用します。
メールの日本文
「この前の報告書なのですが、手直しした個所につきまして、お手数でなければ、再度御査収のほどお願い申し上げます。」
↓
解り易い日本語にする
「この前の報告書ですが、訂正した個所を、できればもう一度確認してください。」
↓
英訳できる日本語にする
「このメールは、この前我々が話し合いをした報告書に関してです。私は、(我々が)訂正することに決めた個所を訂正しました。できれば、あなたは(私が訂正した個所を=それらを)、もう一度、確認してください。」
↓
英訳する
「This is about the report we discussed the other day. I have made the corrections which we talked about. I’d appreciate it very much if you could check them again.」
上記のような例と説明が多数掲載されていて、しかも、ビジネス場面で良く用いられる表現ばかりが選ばれています。
私の使用方法:
日本文の英訳をまずは自分の力でやってみて、それから解説を熟読しました。3回繰り返し読みました。
効果:
・職場で外国人と話すとき、適切なフレーズが自然に思い浮かぶことが多くなりました。
・英訳の基本技術や考え方を知ることができたので、仕事で英文を書くときに助かります。
・普段あまり意識せずに使っている日本語の意味を改めて確認することが出来ました。
・解りにくい日本語を話さないように気を付けるようになりました。
英語学習者、仕事で英語を使う人、さらには、自分の日本語を改めて見直してみたい人まで全員に本教材をお勧めいたします。下記の姉妹篇は、英訳技術をより定着させるための練習に重点を置いています。2冊合わせて学習されるのがいいと思います。追加情報はクリックすれば確認できます。購入することも可能です。
是非とも、実際に手に取って取り組んでみてください。皆様のご健闘をお祈りいたします。
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同時通訳が頭の中で一瞬でやっている英訳術 リプロセシングドリル 新品価格 |
以上