日本人は中学・高校と6年間も英語を勉強してるのに何故しゃべれないの?

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口をふさぐ男性
 この記事のタイトルが示す疑問・質問はネット上でも本当に良く見かけます。実は、インターネットなどという言葉が無かった30年以上前から同じことが言われ続けてきたのです。

 日本の教育制度は、「問題意識を持たず、教えられたことを素直に素早く正確に理解し、言われた通りに従順に行動する人間を育成する。」ことを主な目的として作られています。お役所は、「自分で考え自分の意見を持つことが重要」「コミュニケーション能力の育成が重要」などと言っていますが、本音ではありません。

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 欧米ではディベート(議論・討論)のルールや方法を授業で教え実践させていますが、日本にはそんなものは実質存在しません。よくテレビ番組で社会的地位の高い人たちが「議論」している場面を目にしますが実りのない喧嘩をしているだけのことが殆どですね。相手の発言などお構いなしにお互い怒鳴っているだけ・・・。上意下達のシステムの中で仕事をしている時はいいですが、利害関係がある相手と対等な立場で議論をしながら相違点を乗り越え合意点にたどり着く技術は持っていないのです。地域社会の中の自治会、会社組織でも似たような状況ではないでしょうか?

 このような欠点・特徴をもつ教育制度には、日本の産業界・経済界の意向が色濃く反映されています。入社式で名だたる大企業の社長が新入社員に対して耳触りのいいことを言いますが、本音を一言でいえば「従順な歯車たれ!」です。従順で「優秀な」官僚を育成するための受け身型教育は基本的に戦前から変わっていないと私は考えています。

 日本ではこのような受け身型教育が蔓延していますので、英語という教科も当然受け身型の方法にならざるを得ません。私も中学・高校を通じて6年間英語を勉強しましたが、その結果得たものは文法知識・語彙・読む力少々といったところです。入学試験対策の勉強に過ぎませんので、誠に残念ですが、コミュニケーションのためのアウトプット能力は全く形成されませんでした。

「日本人は中学・高校と6年間も英語を勉強してるのに何故しゃべれないの?」という冒頭の質問に対する答えは以上です。

 ただ、私も現状のままで良いとは思っていません。英語でのコミュニケーションが出来ないために仕事上・生活上不自由している人が増加していることも事実です。日本の体制をコントロールしている支配層の考えが変わるのを待つ必要はありません。コミュニケーション能力を身に付けねばならないと感じたら、身に付けるための技術・知識を自分で補いましょう。幸い、必要な情報を得るための手段には事欠かない便利な時代です。

 私が運営しているこのブログでも読者の皆様のお役に立てる情報をこれからも発信していきたいと考えています。

以上

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投稿者:

J IWASAKI

J IWASAKI

大学卒業後、民間企業に長年勤めてきました。 英語学習に関しては殆ど独学ですが、TOEICで950点に到達しました。 このブログでは、私が効果的と考えている英語学習方法を紹介しています。 また、英語ニュースに関しても自分の考えを交えながら解説しています。 出来る限り平易に書いていますので、気軽に読んでください。