日本の大企業集団である経団連の会長に就任した榊原さんは安倍総理と大の仲良しです。その榊原さんが最近、自民党への自発的寄付を経団連傘下の企業に呼びかけることを決めました。自民党の谷垣幹事長は「とても有り難い」と喜んでいます。
企業による政治献金はただの寄付ではありません。受け取った側の自民党政権は、大企業が利益を出しやすい環境を整備するため、より一層頑張ることになるでしょう。大企業が利益を出しやすい環境は、一般の国民にとって暮らしやすい社会を意味するのでしょうか？残念ながら真反対です。
法人税を減らす代わりに消費税が上がる。非正規社員が増えて給料が減る。労働規制が緩められてタダ働きさせられる。ブラック企業は喜ぶが過労死が増える。正社員の首も切り易くなり生活不安が増す。安全のための規制が緩められて事故が増える。例を挙げればキリがありません。
最近のひどい例の一つが福島原発事故でしょう。電力会社からの多額の献金と選挙応援は自民党の長期政権維持に大いに役立ちました。電力会社はまた、大量の官僚天下りも受け入れてきました。その見返りとして自民党政権は電力会社が儲かり易いシステム構築に邁進し、ついには、地震大国日本に危険な原発を50基以上も建設するという愚をやってのけたのです。福島原発事故の悲劇は起こるべくして起こったのです。それ以来、周辺住民は暮らしにくいなんてレベルではなく、生活が滅茶苦茶になりました。故郷を奪われ職も失いました。精神的に追い詰められ多くの人間が自殺しました。チェルノブイリと同じく、放射能による健康被害はすでに始まっています。
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歴史上、資本家と政治家が癒着して良い結果が生まれたことはありません。日本の侵略戦争も、旧財閥企業を儲けさせる為の環境づくりが大きな目的だったのです。日本はアメリカ型の社会を目指す必要はありません。今、アメリカ社会がどんなに悲惨な状況かは次の文献が参考になるでしょう。
英語の勉強をしながら、次の選挙での賢明な選択についても考えていきましょう。
Japan Press Weeklyの2014年9月10日付記事のリンクを以下に貼りました。このブログ記事と関連した内容ですので興味ある方はクリックしてご確認ください。（ ）内は私の日本語訳です。
「LDP thanks business leaders for encouraging political donations」（政治献金の呼びかけをする経団連に対して自民党が謝意）
上記の英文記事の一部を以下の「 」に引用します。（ ）内は私の日本語訳です。
「Japan’s ruling Liberal Democratic Party Secretary General Tanigaki Sadakazu met with Japan Business Federation (Keidanren) Chairman Sakakibara Sadayuki on September 9 at the LDP headquarters, expressing his gratitude for Keidanren’s decision to encourage its member companies to make donations to the LDP.」
（政権党である自民党の谷垣禎一幹事長は9月9日に党本部で経団連の榊原定征会長と会談しました。自民党に対する献金を傘下企業に呼びかけることを経団連が決めたことに対して谷垣幹事長は謝意を表しました。）
「The LDP, soaked in money from the business community including nuclear power-related companies, shows no sign of remorse for the fact that it actively promoted the myth about the safety of atomic power plants which consequently contributed to the 2011 Fukushima nuclear disaster.」
（自民党は、原発関連企業も含んだ経済界からの献金にドップリ浸かっています。そして、原発の安全神話を積極的に広めて、結果的に2011年福島原発事故を引き起こしたのですが、そのことに対する反省が全くありません。）
最後に：
自分にとって興味がある内容の英文記事を選んで毎日読む習慣を身に付けると英語学習と情報収集の一石二鳥になりますよ。私がオススメする方法です。
以上
