外国人の質問から逃げ回る自民党

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逆切れする舛添要一(真実を探すブログ)
写真の出典は「真実を探すブログ」

 冒頭写真は自民党出身の東京都知事:舛添要一さんですが、日本外国特派員協会での質問に冷静さを失っているところです。(2014年11月27日)

 このように、反動右翼政治家は自分にとって都合の悪い質問に対して冷静に対処する能力が欠けています。現在の自民党議員が同じような醜態をさらしてしまうと、2014年12月14日の衆議院選挙結果に悪影響を及ぼす可能性があります。そこで自民党は、日本外国特派員協会の記者会見に出ることを止めたのです。

 日本の大手マスコミは安倍自民党の応援団ですから相手が困るような質問をすることを控えてくれます。しかし、外国特派員協会の記者に同じ態度を期待できないし、飲食接待で懐柔することも難しい。それならば適当な理由を言って外国特派員協会からの招待を断ればいいんだ、と判断したんですね。前代未聞のことです。

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 The Japan Timesの2014年11月29日付記事「LDP stiff-arms foreign journalists for election」(自民党が選挙対策のために外国人記者を避ける)が、この件について報じています。

 自民党も堕ちるところまで堕ちたな・・・、というのが私の感想です。

 世界に対してメッセージを発する機会を自ら放棄している訳です。勿体ない・・・。しかし安倍総理は勿体ないとは思っていません。目先の保身(選挙での議席確保)が最優先ということです。世界の中での日本の存在感は低下し、逆に不信感がますます増大することでしょう。

 前出のThe Japan Times記事からいくつか英文を選んでみました。( )内は私の日本語訳です。参考にしてください。

「The ruling party of Prime Minister Shinzo Abe will not send anyone to speak at the Foreign Correspondents’ Club of Japan before the Dec. 14 general election, a party spokesman said, sparking accusations it is shying away from tough questions.」
(安倍自民党の広報担当者によると、12月14日の国政選挙前に日本外国特派員協会へ人を出し会見をする予定はない、とのことだ。自民党は厳しい質問から逃げ回っているという批判が巻き起こっている。)

「A lot of people at the club are seeing this as an abdication of the LDP’s responsibility to take questions on the world’s third-largest economy」
(世界第三位の経済大国に関する質問に対して自民党は答える責任があるが、今回の会見拒否はその義務を放棄することに他ならないと特派員の多くは思っている。)

「The gatherings can be rambunctious, with subjects sometimes facing more aggressive questioning than they do at the hands of domestic journalists, who, by Western standards, tend to pull their punches.」
(国内日本メディアの手ぬるい会見と比べて、外国人特派員協会の記者会見では欧米記者達が厳しい質問をすることがある。そのため記者会見は非常に活気がある。)

「McNeill said club members could not remember an election when the LDP did not send a senior official to speak to the global media.」
(選挙期間中に自民党が海外メディアの会見に幹部を誰も出さないなんてことは特派員達にとって前代未聞だ、とMcNeillは言った。)

「The reasons that they have given for not coming are a disappointment. If it was the case that they were busy, we could have discussed it.」
(会見に来られない理由を聞いてガッカリしましたよ。忙しいのが本当の理由ならば、話し合いの余地があったはずだ。)

「The suspicion, he says, is that the party is wary after the mauling a new Cabinet minister got in a recent appearance, when she was repeatedly pressed on her links to right-wing groups.」
(最近の記者会見で新任の大臣が右翼団体との関係を繰り返し追及されて強い批判を浴びたことがあり、自民党は警戒心を強めているのでは、と彼は語った。)

以上

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投稿者:

J IWASAKI

J IWASAKI

大学卒業後、民間企業に長年勤めてきました。 英語学習に関しては殆ど独学ですが、TOEICで950点に到達しました。 このブログでは、私が効果的と考えている英語学習方法を紹介しています。 また、英語ニュースに関しても自分の考えを交えながら解説しています。 出来る限り平易に書いていますので、気軽に読んでください。