今回は、The Economistが日本のことを説明している記事を取り上げます。下記リンクの内容は2014年12月15日に更新されています。
Japan in graphics Falling blossom
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この記事の中で使われているグラフや絵が解り易いので幾つか引用します。さらに、各資料に対する私の解説も追記しました。The Economistのオリジナル記事を知りたい人は上記リンクをクリックしてご確認ください。
最近行われた国政選挙の結果(General election results)を示しています。自民党(LDP)と公明党の連立政権(coalition)で3分の2以上(super majority)を確保しているのが解りますね。民主党(DPJ)と日本共産党(Japanese Communist Party)が票を増やしていますが、反動極右軍団である次世代の党が壊滅したため、その他(others)の数字が減っています。
右側に投票率(Voter turnout)が書いてあります、四捨五入して52.7%であり前回の59.3%より低下しています。投票率が低い理由についてはこのブログの別記事で考察しています。
→ 選挙での投票率が低い原因について考える
日本は世界第三位の経済大国です。関東地方のGDPはブラジルのそれに匹敵します。北海道はエジプト、九州はイランに相当するんですね。上の絵を全体として眺めてみると関東地方のGDPが突出して多く、東京への一極集中が読み取れます。「均衡ある国土の発展」などという目標が掲げられて久しいですが、地方との格差は広がるばかりです。バランスが悪すぎると不健全に見えてしまいます。
左上のグラフは名目GDPの伸びを示しています。中国やアメリカは伸びているのに、日本は20年以上にわたり停滞しているのが解ります。
上のグラフは、国の借金(government debt)がどのように増えているのかを表します。横軸は西暦、縦軸は対GDP比率(%)です。日本だけ飛び抜けていますね。GDPの2.5倍です。歴代の政権(ほとんどが自民党)には、借金をどうにかしようという意思も能力も無かったことが明らかになりました。近い将来、国債の暴落が始まるでしょう。第二次世界大戦後、戦時国債が紙くずになりましたが、また、同じことを繰り返すんでしょうね。
上の絵は、少子高齢化によりいびつな人口構成になっていく様子を表しています。一番右側は、今から40年後の2055年を表していますが、この頃は今より人口が何千万人減っているんでしょうね?一般に、暮らしにくい社会は人口が減っていきます。日本は安心して住める国ではない、ということです。庶民いじめが大好きな自民党安倍政権が続いている間は、この悪い傾向がさらに強まることは間違いありません。選挙での低投票率が示す通り、政治に無関心な国民が無能な政治家を生み出し、彼らの長期支配を許しているのです。
以上